鏡洲ソアのVTuber研究室

VTuber活動に役立つTips、ノウハウなどを発信していきたい

ゲーム実況動画の編集~公開までの簡単な作業例

前回はゲーム実況動画の収録の構成環境に関して、概要を記事にしてみたので、今回はその後の動画編集~公開までの流れ概要を記事にしてみます。

thor-vtuber-labo.hatenablog.com

これまた実際にやってみないと、何をやったら良いのかどこを気を付けるべきなのかって点は恐らく最初は分からず、初心者向けに何かの役に立つかもしれないので参考までに。

想定する元データファイル

先ほどの記事にて書いてあるのですが、ゲーム映像(音声)とゲーム実況音声は別撮りになっている想定です。

  • ゲーム映像データファイル
    Source Record プラグインを利用している場合は、ここは正確には以下の3つのファイルに分かれます
    • ゲーム映像の上にVTuberモデルが既に配置済みのデータファイル
    • ゲーム映像のみのデータファイル
    • VTuber映像のみのデータファイル
  • ゲーム実況音声ファイル

編集の前段階作業

ゲーム映像の動画ファイル形式変換作業

僕の場合はOBS Studioで録画していますが、録画時点では編集時に利用するmp4ファイル形式ではなく、mkvファイル形式になっています。
OBS の設定に関しては以下の記事を参考にしたはずです。
vip-jikkyo.net

mkvファイルからmp4ファイルへの変換にあたっては、XMedia Recodeと言うソフトを使っています。
コピーの設定で変換するだけなので変換時間はそこまで変わらないはずなのですが、たまに変換時間が妙にかかったり前後のファイルサイズに差異が出る場合があり、その理由が良く分かってないです。何故なの……?

ゲーム実況音声の音声ファイル書き出し作業

僕の場合はゲーム実況音声をAudacityで録音しているので、録音直後はプロジェクトファイルになってます。編集のために録音データをmp3ファイルに変換する必要があります。
また収録環境や使用ソフトにもよりますが、mp3ファイルに変換する前に全体の音量バランス調整やノイズ削減の加工をやってください。この辺はどっち側でやった方が良いかは実際に試しながら自分に合わせたやり方を模索します。

  • 【必要に応じて】オーディオソフト側で事前にノーマライズやノイズ除去などの加工処理
  • mp4ファイル形式でエクスポート

【必要に応じて】各データファイルのフォルダ整理

絶対に必要な作業ではないんですが、基本的にこの段階である程度整理しておくことを強く推奨します。
もちろん後から整理できるのですが、編集ソフト的には編集当時のファイルパスを覚えてしまうので、整理後に編集ソフトを立ち上げるとファイルが読み込めなくなります。
その読み込めなくなったファイル達を新しいファイルパスに再紐づけする必要があり、その辺が面倒なので編集前にデータ整理はしておこうね、と言う話です。

編集作業

僕は編集ソフトとしてDavinciResolveを利用していますので、それを踏まえての例とかも入ってますが、別の動画編集ソフトを利用していても大まかなところは変わらないと思います。

初期作業

  • ゲーム映像と実況音声の音合わせ
    • 収録開始直後などにメニュー画面などのカーソル移動操作と同時に声掛けをしてタイミングを合わせをしておき、この場面を利用して編集ソフト上で位置を揃えます
      もしも収録時にこの作業を忘れてたなら台詞読みやリアクションなどのタイミングから違和感のないように勘で合わせましょう……
  • ゲーム映像と実況音声の音量バランス調整
    • ゲームや機種、機材の種類によってもバランス感は変わると思うので実際に自分で聴いてみてバランスよさそうな音量にバランス調整していきます
    • DavinciResolve 的には Fairlight タブのミキサーで各オーディオトラックごとの音量調整をしていく感じです
  • 【必要に応じて】ゲーム実況音声にオーディオフィルターの適用
    最近だとDavinciResolveに備わっている以下のFairlight FXを適用していますが、リップノイズの除去などが完全にできる訳ではないので後述の作業でも場面場面ごとに削除や音量削減もやります
    オーディオミキサー側でコンプレッサーかけて録音しているけど、あまり合ってないかもと思ったりもする今日この頃。おススメのDavinciResolveのフィルターなどももしあれば教えてください……!!
    • De-Esser (s音の低減)
    • Vocal Channel(人の声向けのバランス加工)

メイン作業

ここからが動画を実際に流して見返しながらちまちまやっていくメイン作業の話です

  • 不要なシーンのカット編集
  • 【必要に応じて】字幕や効果音などの追加
    とにかく早く動画投稿しちゃいたいぜって人は最低限のカット編集だけで出せると思いますが、場合によって字幕とか使えると親切な動画つくりになる事もあるのでその辺は各自のこだわり次第だと思います
  • ノイズの除去や部分的な音量調整
    リップノイズなどの雑音が入ったままだと場合によって人に不快感を与えることがあるので極力削ってます。そのままにしておいてプラスに働く要素がないのでなるべくと言う感じですがこの辺もどこまでどうやるかはこだわり次第かなぁと
  • (直接の編集作業ではないですが)サムネイル候補場面の選定、スクリーンショット撮影

最終作業

  • 【必要に応じて】YouTube用向け終了動画の挿入
    • 終了動画のテンプレート自体は使い回しになるはずなので終了動画そのものを作る作業にはここには入れてません
  • 動画のエンコード
    僕の場合はYouTubeニコニコ動画のそれぞれに投稿しているので2回書き出し処理をしています
    • YouTube用のエンコード
    • ニコニコ動画用のエンコードYouTube用の終了動画は予め削っておきます。
      1動画分のデータ量の上限 3GB 制限があり、そのための品質調整も必要で(実際に書き出し完了するまでデータ量が分からないよう?)これが面倒臭い……。

【必要に応じて】サムネイル作成作業

僕はGIMPを使ってます。書くの疲れてきたのでここは滅茶割愛。

動画投稿

後は投稿するだけ?と思いきやここも色々考えだすと大変なんだよなぁ……。

  • YouTubeニコニコ動画への動画アップロード
  • 動画概要の記入など
    • サムネイル設定
    • 初回であれば再生リストやシリーズの作成
    • タグ付け
  • 前回までの動画概要の更新
  • 【必要に応じて】Twitterなどでの投稿宣伝の記入

まとめ

と言うことで今回はゲーム実況動画の収録後、公開までの編集などの作業の流れをまとめてみました。
こうして書き出してみると滅茶色々作業あるなってことで慣れるまでは大変なのも仕方ないなって感じです。良い動画つくりのためにお互い頑張っていきましょう。