鏡洲ソアのVTuber研究室

VTuber活動に役立つTips、ノウハウなどを発信していきたい

OBSのプラグイン「Source Record」を使ってグリーンバック等の映像にクロマキー処理を行うソースを撮影する時の注意点

ソアです。先日の記事でドヤ顔でOBSのSourceRecordプラグインを導入すればVTuberアバターのみの撮影データも残せて便利だぜって語ってたのですが、 全然使いこなせてなくて、編集で使える動画データになってなかったのでその話をします……。

thor-vtuber-labo.hatenablog.com

何が問題だったかと言うと、VTuberアバターに関してはAnimazeなどでグリーンバック背景などにしておき、クロマキー合成で最終的な映像を作り上げてましたが、 Source Recordで撮影するソース対象にクロマキー処理が適用されているので、残る動画データが黒背景でVTuberアバターのみが映っている状態になってました。

この右上に映っている状態の絵面で黒背景の動画データが残ってしまいます……。

対応法

と言うことで、どうやって対応すれば良いかと言う話なのですが、OBSではシーン中に表示する各ソースの選択肢の中に別のシーンを参照することもできます。 そのため、

  • SourceRecordで撮影したい元ソースのみがあるシーンA
    → こちらでクロマキー処理をかけない元ソースのみに対してSourceRecordのフィルターを追加して動画データを取得する
  • 最終的に撮影するシーンB
    → こちらでシーンAを表示しつつ、ソースに直接ではなく、シーンA単位でクロマキー処理を適用させる

と言う感じにすることで先ほどの問題を回避できます。

分かりづらいと思うので、実際の設定例のスクリーンショットを貼ってきます。

こちらがSourceRecordで個別で動画データを残したいので作るシーンAです。
クロマキー処理をかける前で元ソースのみの状態なので、ここにSourceRecordフィルターを適用させればグリーンバック状態での動画データを残せます。

こちらが最終的に撮影する動画用のシーンBです。 シーンAを表示するソースとして指定しつつ、そのシーンA単位でクロマキー処理をかけるようにしてグリーンバックを取り除くようにします。

以上です。 皆様はくれぐれもアバターのみの動画データを取得しているつもりでいて、実際使おうとすると使いようがない黒背景状態でデータが残らないようにお気を付けください(白目)