ソアです。今回は二人収録編と言うことで既に紹介済みの内容は割愛しつつ、差分だけを軽く紹介しちゃいますので前回の記事とあわせてご覧ください。
thor-vtuber-labo.hatenablog.com
ここで紹介する二人収録は同じ場所で同じTVなどを見ながら協力プレイや片方が閲覧専門に回ってゲーム実況するような場合になります。
PlayStationなどの遠隔で同時プレイできる機能を使って、リモートで同時収録するようなケースではないのでお気を付けください。
収録環境構成図
前回同様に先に図を見せちゃいます。
大事なのは次の3点です。
- 二人目用のアバターのトラッキング環境を追加
(利用ソフトによっては一人の場合と大差ない可能性もあり) - PCからの音声を同時に二人で聴けるようにする分配機・分配ケーブルの導入
- OBSでのマイク音声をモニターのみ有効にする
二人目用のアバターのトラッキング環境整備
先に挙げた図では、単純に同時に二つのソフトを立ち上げて、それぞれのソフトやWebカメラでアバターを動かしています。
それぞれのソフトが立ち上げる仮想カメラをそれぞれOBSのソースとして取り込めば、これで同時にアバター表示をする収録が行えます。
ところがソフトによっては、一つのソフトで複数アバターの同時収録機能を持つ場合もあります。
その場合は利用するカメラなども一つで済み、構成が簡略化される可能性があります。
例えば、Animazeの元だったFaceligでは複数アバターの同時表示機能がありました
(が、いまいち使いこなし辛かった記憶があり、後継であるAnimazeが既に登場していたため深掘りしてません)。
Animaze にはこの機能は含まれていないようですが、
現在同時に使用している 3tene FREE の有償版である 3tene PRO で2体同時のアバター表示や操作が可能なそうで落ち着いたら購入や導入を検討中です。
3tenePRO V2 はアバターを2人まで表示できるのですが
— 3tene (@3tene2) 2020年8月7日
複数の同時使用に対応したウェブカメラが少ないのが困りものです。
Logicool製C270はメーカーが配布している専用ソフトを
インストールするとC270を含むウェブカメラが同時に
動作するのを確認しています。
分配機もしくは分配ケーブルの導入
一人で収録時は普段通りにイヤホンやヘッドフォンを利用してPCの音声を聞く形でOBSから流しているゲーム音声を聞くことができますが、二人での同時収録となると一工夫が必要です。
分配機
Amazonなどで以下のような分配機が売ってます。
音量を各出力ごとに調整できたりもできるので導入してみましたが、いまいち端子の接続が悪かったりで安定しないので困ったりはしてます。
あと端子に利用されるのが普段使っているようなミニジャックのサイズではなく、もう一段階大きいサイズなので必要に応じて変換ジャックやケーブルが必要になります。
分配ケーブル
もう少し簡略化された機材の案として、以下のような分配ケーブルがあります。
この分配ケーブル自体は別に長めでなかったりするので、PCから手元までヘッドフォンやイヤフォンの長さが届くのか等にはお気を付けください。
その他の機材や機能での分配
選択肢は他にもあって、例えばオーディオミキサーの方でどうこうできる場合もあるかもですし、
たまたま適当にAmazonで買ってたヘッドフォンがそもそも端子が二つあって、もう一つのヘッドフォンに分配することも可能な機材だったりしました。
OBSでのモニター設定の工夫
ここは環境によっては対応不要かもしれませんが、一応現在僕らが収録をする際には実践してるので記載しておきます。
ヘッドフォンをした上である程度の音量でゲーム音声などを流す設定にしている場合、ゲーム音のせいでお互いの声が聞こえ辛くなってしまう場合があります。
そんな時の補助として、OBSで録音対象にはしていないが入力は来ているマイク音声をモニターだけは有効にしておくことで、
ゲーム音に加えてマイクで拾った実況音声をお互いのヘッドフォン、イヤホン環境に流すことが可能になります。
OBSのオーディオの詳細プロパティ上で、以下のように「マイク」に対応するモニタリングの設定を「モニターのみ(出力はミュート)」にしてみましょう。
まとめ
以上、二人でゲーム実況を同時収録する場合の環境構築のポイントを少し解説してみました。
もちろん各人の環境や使用ソフト、収録したい動画の種類などで差分は色々出てくると思うのですが、複数人同時での動画収録をしたいVTuberさんなどの参考にしていただければ幸いです。